第24話 寛容の心持ち 普通が一番か?

てツ

2024年05月15日 09:56

ジンは他のスピリッツ(ウィスキー含む)に較べて造り易く出荷し易い。
既存の蒸留所は言うに及ばず、醸造所や、なんなら「全くのポっと出」ですら造って香り付けして出荷出来る。
(ハードルは造ることではなく担当省庁からの免許取得)
その結果が昨今の「ジャパニーズクラフトジンブーム」。
マトモな穀類でベースを蒸留し、マトモなボタニカルで香り付けすれば、マトモなジンが即出来上がる。
でも没個性だ。
ゲテモノを使えばキワモノのジンが出来上がる。
悪球打ちが得意な人も居る。

もうね、ソレならソレでエエやないの、と。
個人的にジャパニーズクラフトジンは
「季の美とカフェジンと六。も1つ入れるなら桜尾、の4つで充分。」
と思っていますが、その内瞠目すべき「次の1本」に出会えることもあるでしょう。
それまで彷徨い続けます。

というわけで、以後この「雨後の筍」なジャパニーズクラフトジンには寛容の心を持って当たります。
では、今回の1ショット目は、、、

「レトログレード」

47%
北海道の鷹栖町(旭川の隣りだって―から道央やね)の振興蒸留所の1stバッチ。
ロンドンドライジンタイプで、ベース酒もイギリスから輸入。
使っているボタニカル10種の内、ご当地産はブルーベリーだけで肝心のジュニパーベリーは愛媛産。
等と「ムリクリローカル色を出そうと躍起」感が無いのが清々しい。
普通に美味しいです。

「クラフトジン岡山」

50%
岡山県の宮下酒造が「岡山蒸留所」を稼働させた第1弾。
自社の米焼酎を原酒にボタニカルを加え、
オーク樽で数か月(色的に2~3ヵ月だと思われる)熟成。
50度あるけどベースが米焼酎だからか至極マイルド。
すいすいイけます。
普通に美味しいです。

そして、画像撮り忘れて前回の「第23話」でupしてなかったので画像だけ。
「桜尾 ホワイトハーブス」





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