第21話 スピークイージーも極まれり

てツ

2024年03月03日 16:20

「遠い昔 遥か彼方の銀河系で 」ってオープニングのイメージで、
或る時、或る街の、或るジンバー。

カップ酒の古い自販機が2台並んでいます。

コレ、実はバーのドア。
左の自販機に不自然な(正に「取って付けたような」)取っ手があるでしょ?
店内から開錠してもらうと繋がった2台の自販機のドンガラが戸板となって開くのです。
(つまり、予めお店に訪問日時を連絡しておき、ドア前から電話して開けてもらう。)
その他、予め連絡した時に符丁を教えてもらってドア越しに
「砂漠の雨は?」→「主に夜に降る」
「秋の日のヴィオロンの」→「ひたぶるにうら悲し」
「to be 」→「or not to be」
とかやり取りしてドアが開く。
(上記全て常連&紹介オンリー)

為政者と企業が結託して国民を煽って私腹を肥やし、
思考停止した人々がヒステリックに外出や遊行や飲食を忌諱していた時代。
様々な「警察」の魔女狩りを嗤って歯牙にもかけず平常運転で遊んでいたけど、
多くのバーがこうしてスピークイージー化しててソレはソレで楽しかったわ。


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