2024年11月13日
第120話 モンブラン、旨っ!!!
表題書いてる時に軽い既視感を感じていたけど、upして気付いた。
このカテゴリー(今日のラム)の前話が「プリン、旨っ!!!」だった。
いやあ、いつもトリで入るラムバーのバーテンダーが凄腕パティシエなのでね。
さて、いつものレポートに入りますがその前にアドバイス。
お酒に興味ナイ人はレポートすっ飛ばして末文の「あとがき」を読んで、
沼に嵌って欲しいっっす!!
「プランテーション ガイアナ1990」
もう歳なので蹴り出しからガツンと、なんてスタートはしません。
桑田氏言うところの「前立腺に優しい吞み方」でいきます。
先ず安全運転の指標、プランテーション。
45%でかなり優しい。
フワっと来てスルっと降りて行く。
このガイアナ1990はレアな終売ボトルだけど、
ヴィンテージって程じゃなくマトモなお値段。
「ブリストル シングルデメラララム ポートモラン10年」
この子も終売。
イギリスのボトラーズ、ブリストル社がガイアナのポートモラン蒸留所から樽買い。
46%で優しく、デメラララムらしい濃い口の甘さ。
「サバンナ HERR11年」
HERRはHaigh Ester Rum Reunion。
バーテンダーが「かなり変態」と言うだけあってエステル香きつめの変わった味。
カラギっぽい香りと饐えたような酸味と干し柿っぽい甘味。
美味しい。
本日最初のハイプルーフで63%。
「ラ・ファボリット キュベスペシャル デ ラ フリビュスト 1999」
名前長い。
そして、アホ程お高いのをとんでもないディスカウントお値段で出していただきました。
40%だけど、度数なんて関係ない熟成感。
ネクターとはこーゆーのを云うのか。
「ニューグローブ シングルカスク2009」
銀座のバー・ランプ等のラムバー7店舗が合同でボトリング。
55%とそこそこハイプルーフだけど
ニューグローブ特有の紅茶フレーバーが宥めるように優しさを演出。
美味しいです。
「ニューグローブ ボー・プラン2007」
先の2009と方向性は同じで、やや重めに振ったテイスト。
でもスムース。
マーク・トウェインをして
「神は先ずモーリシャスを造り、モーリシャスを真似て天国を造った。」
と言わしめたモーリシャスを代表するラム。
家呑みだったら「王子と乞食」とか読みながら吞みたいわ。
「デュケーヌ マルティニーク エルベ・スー・ボア」
マルティニーク産のアグリコールラムの中では特段に取っつき易い。
俺みたいな「お子様」向けの穏やかなフレンチ。
そしてかなりの安酒。
1リットルの大瓶で数年前は3000円台だった。
今でも5000円切るんじゃないかな?
並行輸入だけかも。
見つけたら即買いで。
40%
「クレマン ラム ビュー6年」
「クレマン6年」には2種類あって、ボトルデザインがまるっきり違う。
いかり肩のボトルが主に流通してる方で、
このペタテが巻かれてる子はオールドボトル(どちらも終売だけど)。
そして、味は違うし値段もテンで違う。5倍は違う。この子はアホ程高い。
美味しいんだけど、値段の差ほどの味の差は無いかな。
44%
「エル・ロン・プロイビド」
メキシコのラム。
フープハンドルが可愛い。
航海中は倒れたり落ちたりして割れるのでボトルは主に吊るしてた。
その為のフープハンドル。注ぐ時も便利です。
甘くて濃くてシロップみたい。
美味しい。
40%
「マウントゲイ アンディーンオークカスク」
アンデスオーク材の樽で熟成した、ってのがウリ。
なんだけど、正味なハナシ、だからナニ?
ディスってません。その後に続くのは「だからナニ?美味しいよ?」です。
48%
余談ですが、ラムバー以外のバーでラムを呑む時、ほんの少し拘るのが
「ラックを見渡してもう少しで空きそうなボトルを選ぶ」。
理由は「空けばそのスペースに次のボトルが入るから」。
ラムバーなら俺が残り一生かけても吞み切れないボトルがあるけど、
普通のバーだと10~30種類置いてるラムはすぐ一通り呑んじゃう。
「レイジー・ドードー」
以前家呑みボトルとしても紹介したモーリシャスの優しく美味しいラム。
特筆すべき点は無いんだけど、普通に良く出来たラムです。
俺はエチケットに動物が描かれてるとジャケ買いする傾向。
もう終売。売ってる間に2~3本買っとけばよかったなあ、、、。
正にドードーだけにっ!!!
40%
「ロン・サンティスマ・トリニダード7年」
初見(って、ラムバーだとほとんどのボトルが初見なんだけど)。
少し詩人入ってるバーテンダーが「素敵なラムですよ。」ってんで頂きました。
40%
キューバンラムにありがちな攻撃性が無く、
度数の弱さも手伝って芳醇な香りが口内に広がります。
「馥郁」とはこのことか、って感じ。
ボトル欲しい。
「ディロン シガーリザーブ」
マルティニークのアグリコールラムのイメージから逸したかなり濃いアンバーのダークラム。
以前紹介したコヒーバと同じ方向性で「葉巻に合わせた」ってコピー。
なんだけど、コヒーバは葉巻銘柄の名を冠しただけだったし、
この子はこの子で美味しいんだけど嫌煙の俺が合わせて吸おうはずもなし。
エチケットデザイン可愛いしコンセプト面白そうなので呑んでみたけど、
美味しいけど、リピートは無いな。
40%
「ラム・ド・パナマ」
メゾン・ド・ウィスキー社のラム部門、メゾン・ド・ラム社リリースの猛烈に凝ったパナマニアン。
極少バッジのレアボトルで、当然お高い。
その希少性からも値段からもボトルを入手することは無いので記念受験的に頂きました。
もちろん美味しい!
濃くて甘くて、でもくどくない。
パナマニアンラムの粋と評したい。
「コンパニー デザンド ジャマイカ9年」
最近、シリーズものを比較呑みするのが愉しいのでこの日もバーテンダーにお願いしたら
「では今夜はこのシリーズで」
ってコンパニーデザンド(東インド会社)の5+1本を。
バーテンダーが俺の為に物語を組み立てた順序で出してくれます。
先鋒、ジャマイカ。
キリっとしててスッキリしてて軽くて、少し尖ってるジャマイカン。
度数も45%で軽快の一言。
蒸留所が「Secrete」になってるけど、バーテンダーは
「モニマスクですよ。何故って?味が。」と断じる。
俺のお師さんやこの手のバーテンダーの域に達するには血を吐くような修行が必要ですわ。
(今でもたまに女性バーテンダーから「その調子で呑んでたら血ぃ吐きますよ」って言われてるけど)
「コンパニーデザンド エクアドル8年」
次鋒はエクアドル。
中南米で如何にもラム大国、ってイメージ先行だけど実際は銘柄少ない。
そしてManabiって蒸留所もマイナー。
そのせいかかなりエキセントリックな味。
妙な酸味と甘み。
でも美味しい。
45%
「コンパニーデザンド モーリシャス14年」
中堅はモーリシャス。
モーリシャスと言えばニューグローブのグレイス蒸留所だけど、
ラブルドネってマイナーな蒸留所。初耳。
シェリー樽フィニッシュを明記するくらいで、ホントにしぇりしぇり(?)してる。
好み。美味しい。
45%
「コンパニーデザンド パナマ13年」
副将はパナマ。
パナマニアンらしい王道の味。
最初、バーテンダーに「徐々に甘くしてって」とお願いしたけど
先鋒のジャマイカからかなり甘くて楽しい。
この子も蒸留所はSecreteだけどバーテンダー曰く
「多分、、、ドン・ホセ。確証は無いけど、アブエロに近い味なので。」と。
そう言われると「道理で美味しい」と得心。
43%
「コンパニーデザンド ベネラグア13年」
大将はベネラグア???架空の国名です。
ボトラーズの遊び心?
蒸留所もベネズエラとニカラグアに跨ってるらしい。
フロール・デ・カーニャの蒸留所ではないか、と。
激美味しい!!
今回のトリップのフェイバリット。
ボトル欲しい~!
流石ベテランバーテンダーの組み立てと唸ってしまう。
45%
「コンパニーデザンド トリニダード20年」
当初5本で組み立ててもらったけど、全て45%くらいの度数でまだ脳に余裕がある。
ので「〆にハイプルーフを」とお願いしたら出てきた子。
カロニらしさ全開。
濃厚でパンチ効いてて甘くて美味しい!
60%
いつも不思議なんだけど、カロニの樽っていつまで出てくるんだろ?
既に蒸留所は潰れて久しく、
閉鎖時にいろんなボトラーズが樽を買い漁って自国で熟成させてはリリース。
すぐにも払底しそうなもんだけど、未だに出てくる。
流石に不正や偽装は無いだろうけど、バーテンダー曰く
「他所の樽とブレンドして❝カロニ3年❞とか出てくる可能性はありますね。」って。
商道徳は置いといて、安くて美味しかったら呑んでみたい。
「エル・ドラド シングルバレル デメラララム」
現在流通してるずんぐりした円筒形のエルドラドの前身。
ボトルデザインまるっきり変わりましたね。
カチっとしたイングリッシュタイプでやや刺々しいか。
40%と度数低いのに呑み難い印象。
「和栗のモンブラン」
このラムバーはバーテンダーがパティシエでスイーツもウリ。
毎度「お通し」が楽しみ。
(たまに個人的に外れることも。ルバーブのパイとかイマサンだった。)
今夜は大当たり、和栗のモンブラン。
今回このお店で6杯いただき、モンブランも5回お代わり。
ここはショットじゃなくジガー(45ml)なのでラム1杯につきケーキ余裕で1ピース消費。
よく「お酒では太らない。おつまみで太る。」と言われるけど、
例えデブろうがこのモンブランをお代わりしないって手は無いですわ。
「ラム ニカラグア」
素晴らしく美味しい!んだけど、出自不明の謎のオールドボトル。
ニカラグアからムーンインポートが買い付けてスコットランドでコンチネンタルエイジング、らしい。
バーテンダーも何時何処で買ったか覚えてなく、倉庫に眠ってたって。
45%
「パパリン ハイチ6年」
イタリアのボトラーズ、ヴェリエ社のブランド、パパリン。
今回はハイチのクレラン蒸留所の樽をブレンドしてシェリーカスクフィニッシュ。
なのに、、、かなり手強かった。
俺の苦手な方向性で、モンブランの美味しさが際立つ結果に。ワハハ!
54%
あとがき
バーテンダーの、とりわけラムバーのバーテンダーの「お薦め」はほぼ外れない。
バーSのK氏、バーJのS氏、バーCのY氏等がコレ。
対して、経験も造詣も深いけどあくまで本人の嗜好で「これは美味しいですよ!」と薦めてくれるも
必ずしも相手の嗜好を考慮してるわけではない方々も。
バーDのM氏、俺や俺のお師さんがコレ。
カウンター越しにボトルを指して「それ、どんな感じ?」と聞いて
「コレはテツさんにお薦め!」と返すバーテンダーと
「コレは素晴らしく美味しいですよ!」って言うバーテンダー。
でも、どちらも楽しい。
ネットで検索してる内にAIが嗜好を学習して好みのコンテンツばかり挙げてくるのも楽しいし、
新しい世界観や俺自身が知らなかった「俺」を知るのも楽しい。
居酒屋さんで「とりあえずビール→最後までビール」な人や
家呑みで缶酎ハイな人もたまにはバーに行って酒類問わず知らなかった世界を覗いてみては如何でしょう?
このカテゴリー(今日のラム)の前話が「プリン、旨っ!!!」だった。
いやあ、いつもトリで入るラムバーのバーテンダーが凄腕パティシエなのでね。
さて、いつものレポートに入りますがその前にアドバイス。
お酒に興味ナイ人はレポートすっ飛ばして末文の「あとがき」を読んで、
沼に嵌って欲しいっっす!!
「プランテーション ガイアナ1990」
もう歳なので蹴り出しからガツンと、なんてスタートはしません。
桑田氏言うところの「前立腺に優しい吞み方」でいきます。
先ず安全運転の指標、プランテーション。
45%でかなり優しい。
フワっと来てスルっと降りて行く。
このガイアナ1990はレアな終売ボトルだけど、
ヴィンテージって程じゃなくマトモなお値段。
「ブリストル シングルデメラララム ポートモラン10年」
この子も終売。
イギリスのボトラーズ、ブリストル社がガイアナのポートモラン蒸留所から樽買い。
46%で優しく、デメラララムらしい濃い口の甘さ。
「サバンナ HERR11年」
HERRはHaigh Ester Rum Reunion。
バーテンダーが「かなり変態」と言うだけあってエステル香きつめの変わった味。
カラギっぽい香りと饐えたような酸味と干し柿っぽい甘味。
美味しい。
本日最初のハイプルーフで63%。
「ラ・ファボリット キュベスペシャル デ ラ フリビュスト 1999」
名前長い。
そして、アホ程お高いのをとんでもないディスカウントお値段で出していただきました。
40%だけど、度数なんて関係ない熟成感。
ネクターとはこーゆーのを云うのか。
「ニューグローブ シングルカスク2009」
銀座のバー・ランプ等のラムバー7店舗が合同でボトリング。
55%とそこそこハイプルーフだけど
ニューグローブ特有の紅茶フレーバーが宥めるように優しさを演出。
美味しいです。
「ニューグローブ ボー・プラン2007」
先の2009と方向性は同じで、やや重めに振ったテイスト。
でもスムース。
マーク・トウェインをして
「神は先ずモーリシャスを造り、モーリシャスを真似て天国を造った。」
と言わしめたモーリシャスを代表するラム。
家呑みだったら「王子と乞食」とか読みながら吞みたいわ。
「デュケーヌ マルティニーク エルベ・スー・ボア」
マルティニーク産のアグリコールラムの中では特段に取っつき易い。
俺みたいな「お子様」向けの穏やかなフレンチ。
そしてかなりの安酒。
1リットルの大瓶で数年前は3000円台だった。
今でも5000円切るんじゃないかな?
並行輸入だけかも。
見つけたら即買いで。
40%
「クレマン ラム ビュー6年」
「クレマン6年」には2種類あって、ボトルデザインがまるっきり違う。
いかり肩のボトルが主に流通してる方で、
このペタテが巻かれてる子はオールドボトル(どちらも終売だけど)。
そして、味は違うし値段もテンで違う。5倍は違う。この子はアホ程高い。
美味しいんだけど、値段の差ほどの味の差は無いかな。
44%
「エル・ロン・プロイビド」
メキシコのラム。
フープハンドルが可愛い。
航海中は倒れたり落ちたりして割れるのでボトルは主に吊るしてた。
その為のフープハンドル。注ぐ時も便利です。
甘くて濃くてシロップみたい。
美味しい。
40%
「マウントゲイ アンディーンオークカスク」
アンデスオーク材の樽で熟成した、ってのがウリ。
なんだけど、正味なハナシ、だからナニ?
ディスってません。その後に続くのは「だからナニ?美味しいよ?」です。
48%
余談ですが、ラムバー以外のバーでラムを呑む時、ほんの少し拘るのが
「ラックを見渡してもう少しで空きそうなボトルを選ぶ」。
理由は「空けばそのスペースに次のボトルが入るから」。
ラムバーなら俺が残り一生かけても吞み切れないボトルがあるけど、
普通のバーだと10~30種類置いてるラムはすぐ一通り呑んじゃう。
「レイジー・ドードー」
以前家呑みボトルとしても紹介したモーリシャスの優しく美味しいラム。
特筆すべき点は無いんだけど、普通に良く出来たラムです。
俺はエチケットに動物が描かれてるとジャケ買いする傾向。
もう終売。売ってる間に2~3本買っとけばよかったなあ、、、。
正にドードーだけにっ!!!
40%
「ロン・サンティスマ・トリニダード7年」
初見(って、ラムバーだとほとんどのボトルが初見なんだけど)。
少し詩人入ってるバーテンダーが「素敵なラムですよ。」ってんで頂きました。
40%
キューバンラムにありがちな攻撃性が無く、
度数の弱さも手伝って芳醇な香りが口内に広がります。
「馥郁」とはこのことか、って感じ。
ボトル欲しい。
「ディロン シガーリザーブ」
マルティニークのアグリコールラムのイメージから逸したかなり濃いアンバーのダークラム。
以前紹介したコヒーバと同じ方向性で「葉巻に合わせた」ってコピー。
なんだけど、コヒーバは葉巻銘柄の名を冠しただけだったし、
この子はこの子で美味しいんだけど嫌煙の俺が合わせて吸おうはずもなし。
エチケットデザイン可愛いしコンセプト面白そうなので呑んでみたけど、
美味しいけど、リピートは無いな。
40%
「ラム・ド・パナマ」
メゾン・ド・ウィスキー社のラム部門、メゾン・ド・ラム社リリースの猛烈に凝ったパナマニアン。
極少バッジのレアボトルで、当然お高い。
その希少性からも値段からもボトルを入手することは無いので記念受験的に頂きました。
もちろん美味しい!
濃くて甘くて、でもくどくない。
パナマニアンラムの粋と評したい。
「コンパニー デザンド ジャマイカ9年」
最近、シリーズものを比較呑みするのが愉しいのでこの日もバーテンダーにお願いしたら
「では今夜はこのシリーズで」
ってコンパニーデザンド(東インド会社)の5+1本を。
バーテンダーが俺の為に物語を組み立てた順序で出してくれます。
先鋒、ジャマイカ。
キリっとしててスッキリしてて軽くて、少し尖ってるジャマイカン。
度数も45%で軽快の一言。
蒸留所が「Secrete」になってるけど、バーテンダーは
「モニマスクですよ。何故って?味が。」と断じる。
俺のお師さんやこの手のバーテンダーの域に達するには血を吐くような修行が必要ですわ。
(今でもたまに女性バーテンダーから「その調子で呑んでたら血ぃ吐きますよ」って言われてるけど)
「コンパニーデザンド エクアドル8年」
次鋒はエクアドル。
中南米で如何にもラム大国、ってイメージ先行だけど実際は銘柄少ない。
そしてManabiって蒸留所もマイナー。
そのせいかかなりエキセントリックな味。
妙な酸味と甘み。
でも美味しい。
45%
「コンパニーデザンド モーリシャス14年」
中堅はモーリシャス。
モーリシャスと言えばニューグローブのグレイス蒸留所だけど、
ラブルドネってマイナーな蒸留所。初耳。
シェリー樽フィニッシュを明記するくらいで、ホントにしぇりしぇり(?)してる。
好み。美味しい。
45%
「コンパニーデザンド パナマ13年」
副将はパナマ。
パナマニアンらしい王道の味。
最初、バーテンダーに「徐々に甘くしてって」とお願いしたけど
先鋒のジャマイカからかなり甘くて楽しい。
この子も蒸留所はSecreteだけどバーテンダー曰く
「多分、、、ドン・ホセ。確証は無いけど、アブエロに近い味なので。」と。
そう言われると「道理で美味しい」と得心。
43%
「コンパニーデザンド ベネラグア13年」
大将はベネラグア???架空の国名です。
ボトラーズの遊び心?
蒸留所もベネズエラとニカラグアに跨ってるらしい。
フロール・デ・カーニャの蒸留所ではないか、と。
激美味しい!!
今回のトリップのフェイバリット。
ボトル欲しい~!
流石ベテランバーテンダーの組み立てと唸ってしまう。
45%
「コンパニーデザンド トリニダード20年」
当初5本で組み立ててもらったけど、全て45%くらいの度数でまだ脳に余裕がある。
ので「〆にハイプルーフを」とお願いしたら出てきた子。
カロニらしさ全開。
濃厚でパンチ効いてて甘くて美味しい!
60%
いつも不思議なんだけど、カロニの樽っていつまで出てくるんだろ?
既に蒸留所は潰れて久しく、
閉鎖時にいろんなボトラーズが樽を買い漁って自国で熟成させてはリリース。
すぐにも払底しそうなもんだけど、未だに出てくる。
流石に不正や偽装は無いだろうけど、バーテンダー曰く
「他所の樽とブレンドして❝カロニ3年❞とか出てくる可能性はありますね。」って。
商道徳は置いといて、安くて美味しかったら呑んでみたい。
「エル・ドラド シングルバレル デメラララム」
現在流通してるずんぐりした円筒形のエルドラドの前身。
ボトルデザインまるっきり変わりましたね。
カチっとしたイングリッシュタイプでやや刺々しいか。
40%と度数低いのに呑み難い印象。
「和栗のモンブラン」
このラムバーはバーテンダーがパティシエでスイーツもウリ。
毎度「お通し」が楽しみ。
(たまに個人的に外れることも。ルバーブのパイとかイマサンだった。)
今夜は大当たり、和栗のモンブラン。
今回このお店で6杯いただき、モンブランも5回お代わり。
ここはショットじゃなくジガー(45ml)なのでラム1杯につきケーキ余裕で1ピース消費。
よく「お酒では太らない。おつまみで太る。」と言われるけど、
例えデブろうがこのモンブランをお代わりしないって手は無いですわ。
「ラム ニカラグア」
素晴らしく美味しい!んだけど、出自不明の謎のオールドボトル。
ニカラグアからムーンインポートが買い付けてスコットランドでコンチネンタルエイジング、らしい。
バーテンダーも何時何処で買ったか覚えてなく、倉庫に眠ってたって。
45%
「パパリン ハイチ6年」
イタリアのボトラーズ、ヴェリエ社のブランド、パパリン。
今回はハイチのクレラン蒸留所の樽をブレンドしてシェリーカスクフィニッシュ。
なのに、、、かなり手強かった。
俺の苦手な方向性で、モンブランの美味しさが際立つ結果に。ワハハ!
54%
あとがき
バーテンダーの、とりわけラムバーのバーテンダーの「お薦め」はほぼ外れない。
バーSのK氏、バーJのS氏、バーCのY氏等がコレ。
対して、経験も造詣も深いけどあくまで本人の嗜好で「これは美味しいですよ!」と薦めてくれるも
必ずしも相手の嗜好を考慮してるわけではない方々も。
バーDのM氏、俺や俺のお師さんがコレ。
カウンター越しにボトルを指して「それ、どんな感じ?」と聞いて
「コレはテツさんにお薦め!」と返すバーテンダーと
「コレは素晴らしく美味しいですよ!」って言うバーテンダー。
でも、どちらも楽しい。
ネットで検索してる内にAIが嗜好を学習して好みのコンテンツばかり挙げてくるのも楽しいし、
新しい世界観や俺自身が知らなかった「俺」を知るのも楽しい。
居酒屋さんで「とりあえずビール→最後までビール」な人や
家呑みで缶酎ハイな人もたまにはバーに行って酒類問わず知らなかった世界を覗いてみては如何でしょう?
Posted by てツ at 20:45│Comments(0)
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